性的少年 17 |
公園に5時のチャイムが鳴り響いた。
「なんとか全部終わったね」
「うん、ありがとな!」
「どういたしまして。じゃあ最後にもう一度復習。この字を書いてみて」
永嶋くんは木の枝で地面に答えを書く。木の枝が引きずられるたびに周りの砂が盛り上がり、字を形成していく。
「蜜壺」
書き終えた永嶋くんが不安げな顔で僕を見つめる。
「正解!」
永嶋くんがほっとした表情になる。
「これでもう大丈夫だね!」
そう言うと、永嶋くんの顔が不安げな表情に戻る。
「どうしたの?」
「俺、怖いんだ。自分の気持ちがお父さんとお母さんに伝わらなかったらどうしようって」
「なに言ってんだよ! 伝わるよ! こんなに勉強したんだもん」
「そうだけど、いざ言うとなると・・・・・・」
僕は自分だったらどうするかなって、永嶋くんの立場になって考えてみた。でも、そんな時、友達の支えがあったらどんなに心強いか。
永嶋くんになにが必要かがわかった。いじめられてきたおかげで、人の痛みや求めていることが僕にはわかるのかもしれない。
「永嶋くん、お父さんとお母さんが離婚しないように僕が話してあげるよ!!」
永嶋くんの顔が輝いた。僕たちは歩き出した。
つづく
いよいよ舞台は永嶋くんの家に!
僕と永嶋くんはお父さんとお母さんの離婚をとめれるのか!?
食卓を囲んだ最終決戦は、衝撃の結末を迎える。。。
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