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かてきょ 7

 「どうしたの、かてきょ?」
  おっと、つよし君が戻ってきました。
  「先生もトイレに行こうかな」
  小川先生は泣きそうなのがバレないように部屋を出て、トイレに入りました。
  「さあ思い切り泣こう」
  そう思った時でした。
  「くさっ。くっさー。…あっ! あいつ、うんこしてやがったな」
  つよし君は別に泣いていたのではありませんでした。小川先生は一気に冷めました。
  「俺の想像は何だったんだ…。泣いてなかったにしろ、…、うんこって…」
  小川先生が勝手に想像したことですから、これに関してもつよし君は全然悪くありません。それは小川先生もわかっていました。
  「けど、うんこって…」
  二十代後半の小川先生も、割り切れないところがあるようです。小川先生は、洋式トイレの水が溜まっているところの少し上の辺りにこびりついている、つよし君のであろううんこを、もよおしてもいないおしっこで無理やり落として、トイレを出ました。
  「あれだけ勢いよく部屋を飛び出したってことは、かなり以前からうんこをしたかったはず。一体、話のどの辺りから?」 
  小川先生は、つよし君がいつ頃から便意をもよおしていたのか気になりました。感動的な、青春のやりとりをしている最中に、「うんこしたい」と思われていたと思うと腹が立ちました。
  「あのクソ野郎」
  部屋の前で大きく一息し、なかに入りました。すると、つよし君はテキストと向き合い、先ほどの問題に取り組んでいるではありませんか。



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