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ヒコウボーイ 11

 「自首してくる。お前の身代わりになるよ」
  「何言ってんだよ。俺、北斗神拳で警察と戦うんだ。そんなことしなくていいよ」
  「人がひとり死んでるんだ。誰かが罪を償わなければいけないだろ」
  「でも、さっき親子ふたりで力を合わせて生きていこうって」
  「流れ的に思わず言ってしまっただけだ」
  「そんな・・・」
  「それに、お前は父さんの平手打ちすらよけることができなかった。あの程度じゃ警察は相手にできない。まだまだ修行が足りない」
  「でも、自首なんてしたら父さん死刑になっちゃうよ! 俺をひとりにしないでよ!」
  「いいんだ、親の責任だ。お前なら孤独にも耐えられる。北斗神拳の伝承者なんだろ?」
  「父さん・・・」
  父は息子の両肩を力強くつかみ、真剣な眼差しを向けた。これが親子の最後の会話になるかもしれない。
  「いいか、ひろし。生きろっ。生きるんだひろし!」
  「・・・生きるけど」
  「達者で暮らすんだぞ」
  「父さんも元気で・・・」
  いよいよ、父とも別れの時が来た。父が背を向け、ダイニングを去ろうとした時、ドアが開いた。



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