ヒコウボーイ 9 |
あまりの力にひろしは尻餅とスライディングの中間みたいな形で母の体の上に落ちた。
「あぁ・・・」
「何てところに落ちてんだお前は!」
理不尽なことを言い放つ父をひろしは睨んだ。
「てめえのせいだろうがっ」
「母さんを殺しておいて何だその態度は!」
「どうして父さんはそうなんだよ! なんで俺が北斗神拳をマスターできそうなことに目を向けてくれないんだよ!」
「そっちよりも強烈な焦点だろこれは!」
そう言って父は母を指さしてる。
「いつもそうじゃねえか! 結果ばかり見てその過程を見ようとしないし、そこから生まれた価値にも目もくれない。短所ばかり見て長所を見ようとしねえじゃねえかっ!」
ひろしの目に涙が浮かぶ。
「ひろし・・・」
「父さん、思いやりがなさ過ぎるよ。母さんの誕生日覚えてる? 結婚記念日覚えてんのかよ? 最近何かやさしい言葉のひとつでもかけてやったのかよっ!」















